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音楽:Yazoo「Only you」

小学校の時に父の転勤によりスイスに引っ越すこととなった。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの言語を公用語とするが、引っ越したのはフランス語圏だった。
それが何語でも、日本語以外ならばそれまでまったく縁が無いわけで、引っ越した当初は家族と話す以外は何を言っているかまったくわからなかった。テレビも、ラジオも、新聞も。
そんな中ラジオから聞こえて来る曲だけは身近に感じられた。それまでは日本で歌謡曲YMOしか知らなかった小学生が、自分が理解できる唯一のものとして洋楽を見出した。
最初にラジオで知った曲が、Yazooの「Don't go」(リリースは1982年)だった。同時に良くかかっていたのがAsiaの「Only time will tell」だった。

その後親に連れられてスーパーに行ったときに、おねだりして買ってもらったのが初めての洋楽のアルバム(カセットテープ)だった。
Yazooの「Upstairs at Eric's」と、Kim Wildeのデビュー作、アルバム名無し。
(最近見ないけど、昔はファーストアルバムのアルバム名が無い、あるいはバンド名と同じというパターンがたまにあった)
「Don't go」はA面1曲目だったが、それよりバラード調のB面1曲目「Only you」の方が好きで、よく聞いていた。


この動画はオフィシャルビデオとのことだが、テープで聞いていたのでこのMVは見たことがなかったなあ。
今回初めて見た。

この曲はそこそこ有名で、後に別のバンドでアカペラでカバーされたのも聴いたことがある。今調べたらFlying Picketsだって。
後にこのバンド(Yazoo)はVince ClarkeとAlison Moyetの2人のユニットで、Vince Clarkeはこの前にDepeche Modeにいて、そこを抜けてYazooを作ったということがわかった。どうりで、Depeche modeの「Just can't get enough」とYazooの「Walk away from love」がよく似ているわけだ。




その関係は全く知らないまま、中学になってからDepeche modeは大好きになるのだが、それはまた別の話。

アルバム2枚出して解散、Alison Moyetはソロで活動、Vince ClarkeはErasureを結成して今に至る。
Erasureは4枚くらいアルバム買ったけど、今調べたら未だにニューアルバムが出ているらしい。すごい。

そうそう、大学生になってからCDで探していたらYaz名義のCDが出て来て首をひねったことがあった。
アメリカではYazという名前で活動していたのだが、これはすでにアメリカのロックバンドに同名のものがあったからだとのこと。
そもそもYazooはブルースのレコードレーベル「Yazoo Records」から取っていて、こちらのYazooは多分ミシシッピーの川かそのあたりのネイティブアメリカンのヤズー族から取ったのだろう。

それと、検索したらUpstairs at Eric's、40周年とのこと。もうそんな前か~
二人ともまだご健在みたいで良かった良かった。